2009年11月06日

久保田智子 どうぶつ奇想天外のアナウンサー

久保田智子


アナウンサー研修では、

「カメラの向こうには何万人という人がいることを想像して、語りかけるように伝えなさい」

と習ったが、そう考えるとテレビカメラが怖くなった。


間違ったら、何万人という人に笑われてしまう。

カメラに向かう私はガチガチ。

頭の中は真っ白で、口から出るのは

「楽しみですね」「注目ですね」

などという無難な言葉ばかり。

本来の自分とは別の人格が、画面の中でふわふわ漂っているように感じていた。


そんな私に転機が訪れた。

01年、「どうぶつ奇想天外!」の担当になったことだ。

司会は「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」のギネス世界新記録に認定された『みのもんた』さん。


みのさんはカメラの前でもとても自然に見えた。

私が言うとわざとらしい「楽しみですね」というせりふも、みのさんが言うと、

「本当に楽しいのかも♪」

と思わせる何かがあった。

発する言葉に瞬間的に感情を込め、

「今ここでしゃべっている自分だけは確かだ」

という、説得力と自信を感じた。


全身で喜怒哀楽を表すみのさんの顔は、まるで歌舞伎の隈取りが浮かびあがっているかのようだった。

しかも、カメラが回っていないときも変わらない。

ある人に

「カメラの前で自然でいられる人だけが、テレビの世界に残れる」

と言われたことがあるが、みのさんのお陰で

「カメラに緊張するのも含めて自分なんだ」

と受け入れられるようになった。
posted by idol at 18:24| Comment(0) | 久保田智子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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