2009年05月11日

「フロスト×ニクソン」自分と重なる−国谷裕子

【想定問題を捨てるとき】

日々の放送や準備に追われ、
なかなか映画館に行けない。

やっと連休を利用して観た「フロスト×ニクソン」

終わって体ががちがちになり、
しばらくは席を立てなかった。



ウォーターゲート事件で窮地に陥り辞任したニクソン大統領に
テレビ司会者フロストがインタビューを挑む。

名誉挽回したいニクソン、
制作側が引き出したい謝罪。

最初に何を質問するのか、
相手のペースにはまらない作戦は何か。

相手がどう答えるかを想定し、どう投げ返すかを周到に準備する。

フロストに次第に加わるプレッシャーがスクリーンから伝わってくる

途中から他人事とは思えなくなった。


「クローズアップ現代」でたびたび経験しているが、
想定どおりにならないのがインタビュー

果敢に挑戦的な質問をぶつけたと思っても、
正面から答えてもらえず、
長々とした説明で与えられた時間が過ぎ去る。

傍らで見守るプロデューサーの失望や焦りが頭をよぎり、
大汗が流れる


一番うれしい瞬間は、
その人でなければいえない言葉、
その人ならではの表情を引き出せた時だ。

準備で積み上げられた想定門等を捨てることができれば
「その時」が訪れるチャンス

映画の中のフロストも、大詰めで質問のファイルを投げ捨てた

「やった!」

私は心の中で快哉(かいさい)を叫んだ

事前のファイルを捨てて、
「その時」を数多く経験できればと願っている。


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2009年05月05日

国谷裕子、クローズアップ現代17年目

クローズアップ現代キャスター、国谷裕子

毎週月〜木曜 19:30〜 NHK総合

【甲羅をまとい背伸びして】



「番組はおそらく2年間だと思います」

クローズアップ現代が始まったばかりのころ、
NHKの責任者から言われた。

新キャスターとしてのキャリアは、
ほとんどこの番組とともに歩んだことになるのだが、
これほど長く続けるとは思ってもみなかった。

先日、見知らぬ若い男性から
「小学生のころから見てます」
と言われ、思わず苦笑いをしてしまった。


「例えばマドンナのインタビューも取り上げます」
と、スタート時に説明を受けた。

政経、国際、事故災害、医療、スポーツなど様々なテーマが
日替わりで現れ、
毎回薄氷を踏むような気持ちで恐る恐るカメラに向かうなか、

すぐに警戒の激変に遭遇。

ヨチヨチ歩きを始めたばかりの番組は一気に硬派な色彩を帯び、
私の背伸びはすぐに常態化するはめになった。

身の丈以上の大きなこう羅をまとい、
ぎこちなく歩くだけでせいいっぱいだったように思う。


6年目の秋、局内の会議室で1千回を祝う
ささやかな集いが開かれた。

私が割った小さなくす玉からは

「めざせ2千回!」の垂れ幕。

そこにいた全員が大声で笑った。

私や垂れ幕の書き手も含めて誰もが2先回の文字を
ジョークとして受け止めていた。


今年度、アン組は17年目に入り、
放送は連休明けに2730回を迎える

(朝日新聞TVダイアリー)



国谷 裕子(くにや ひろこ)
生年月日 1957年2月3日
出身 大阪府
報道番組のフリーのキャスター

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ここだけは聞いておきたい裁判員裁判―31の疑問に答える

ラベル:国谷裕子
posted by idol at 20:40| Comment(0) | 国谷裕子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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